それでは勉強したことを徐々にまとめていきたいと思います。
まずは、神経可塑性のメカニズムについて。。。
森岡周先生の講習会や書籍の内容等をまとめていきたいと思う。
●ニューロリハビリテーションについて●
ニューロリハビリテーションは、神経科学とりわけ人間の脳を対象とした神経科学が急速に発達し、その分野で次々に発見された新たな知見がリハビリテーションに応用されるようになって生まれた言葉らしい。
ニューロリハビリテーションは、ニューロロジカルリハビリテーションとニューロサイエンスリハビリテーションの2種類の用語がある。ニューロロジカルリハビリテーションは神経疾患のリハビリテーションのことであり、ニューロサイエンスリハビリテーションは神経科学とその関連の研究によって明らかになった脳の理論等の知見を基に考察・介入し、その効果を検証する手続きである。
つまり、ニューロロジカルリハビリテーションは神経科学的知見に基づこうが、基づかまいが神経疾患に対するリハビリテーションであれば何でも良いもので、ニューロサイエンスリハビリテーションは神経科学的な知見に基づいて行われる仮説・検証作業のことで、疾患は中枢神経系であれ整形系であれ何でも問題ないという事であろう。
●神経回復の機序●
神経損傷後はアンマスキング・側芽形成・神経細胞の移植によって回復すると言われている。中枢神経細胞の移植などによる再生医療は注目を浴びているが、まだ一般的に行われているようなものではない。そのため、細胞移植による生成が主流になるのはまだ先のように思う。現在、中枢神経損傷後の機能回復は、アンマスキングや側芽形成によるものが多いだろう。
●神経損傷後の変性●
神経が損傷すると回復するだけでなく、変性もきたしてしまう。神経が切断されると変性が起こり情報が伝達できなくなる。切断部より末梢部で起こるものは順行性変性(ワーラー変性)と呼ばれる。さらに、細胞間のやりとりが行われなくなると細胞体がある側に変性が起こる場合があり、これを逆行性変性と呼ぶ。逆行性変性が起こると細胞を起こしてしまい再生することはなくなってしまう。
麻痺側を無視して、使わずにいると細胞間のやりとりがなくなるため細胞死を起こしてしまい再生は起こらなくなる。麻痺を回復させる(神経の可塑性を促す)ためには、刺激を入れ続けることが大事であるようだ。
セラピストのかかわり方で、麻痺の回復のチャンスを作ることもあれば、殺すこともあるようだ。
つづきはまた次回。。。
書籍の紹介
脳卒中片麻痺患者に対する理学療法
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